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坪単価でハウスメーカーを選んで本当に平気?

2019年09月17日
握手している男性たち

マイホームを選ぶ第一歩は見積もりをもらうことです。ハウスメーカーはそれぞれ特徴を持っていて、どれも魅力的なものばかりです。できれば全てを盛り込んだものを作りたくなりますが、それでは予算オーバーです。

見積もりを比較する時に参考となるのが、坪単価と言う考え方です。特色の異なるハウスメーカーをおしなべて比較することは困難です。同じような機能がオプション扱いだったり、デザイン性だけの違いだったりすると、総額だけで比較することができません。また素人がオプションなどの機能を比較して、妥当性を判断することなどできないのは当然です。

坪単価は建てようとしてる住宅の総床面積で、見積もり総額を割った値です。日本の建築業界では、面積の単位として坪を使っています。メートルと言う単位が広まっていない明治時代まで使われていた単位ですが、今でもその考え方は根強く使われています。一坪は尺貫法による面積の単位で、3.3平方メートルの正方形になります。

坪単価を使えば、どのハウスメーカーがローコストで住宅を提供しているかがわかります。どのようなオプションが付いていても坪単価にしてしまえば、同じ単位で比較ができるので単純化して考えることができます。2つの似たものを検討する時には、何か条件を統一して比較することが有効です。この方法はその条件を坪と言う面積にしたものです。予算オーバーの時には、単位を統一して比較すればローコストなハウスメーカーを見つけることができますが、それだけで比較することは危険な場合があります。それは単純比較であり、内容を比較することを諦めているからです。

坪単価で比較するのは、必要な条件がクリアできていることが第一の条件となります。つまり、同じ土俵に立ったもの同士を比較する方法であって、異なる条件の比較には向いていないと言うことです。また第二の条件として、品質が最低限維持されていることです。コストの差は品質の劣化に繋がる恐れがあります。同じ部材を使って建設されるとしたら、削減できるのは人件費や工数になります。つまり経験の浅い人や少ない人数で無理な工数を計画している恐れもあります。

坪単価で比較した結果で、差がある時には何が違うのかをしっかりと把握してから判断しましょう。単純に安いからと言う理由だけで選んでしまうと住んでから不具合が発見されたり、耐久性の低い住宅に住むこととなり、維持費がかさむことになるかもしれません。