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マイホーム派より賃貸派も増えている

2020年03月08日

マイホームを購入したいと考えている人は確かに多いのは事実ですが、最近では賃貸でも気にしない人が増えています。住宅ローンを借り入れる時に厳しい審査に通らないことが理由の人もいますが、中には日々の生活を考えて、固定の住居を維持することのメリットを考えた上での判断した人も少なくありません。

賃貸の場合、自分の思い通りにできないと言うデメリットがあります。少しイメージを変えたいと思っても室内のものを勝手に変える権利はありません。また家賃を払い続けても、自分のものになることはありません。更新の時に家賃が上がれば、他の部屋を探さなければいけないこともあります。その度に引っ越し代がかかることもデメリットの一つです。

ただし最近では終身雇用も保証されなくなり、次々と仕事を変えることに抵抗がない人も増えています。その場合、マイホームがあることが転職への足かせになる恐れもあります。仕事に合わせて新しいところに引っ越しをすれば良いだけで、自由であることが賃貸のメリットです。

他にも住みにくさを感じたり、気分を変えたい時に自由に住むところを変えられると言う考え方もあります。近所との付き合いがうまくいかないなどのトラブルがあったら、場所を変えると言う解決策はとても有効です。マイホームではそれは難しく、我慢するしかありません。

また、維持管理を気にしないと言うこともメリットの一つと言えます。マイホームは住んでいるうちにいろいろな部分が劣化してきます。生活に影響を与えるような破損が見つかった時には大変です。個人で所有している場合は、自分で解決しなければいけません。補修のためにさらに厳しい条件でローンを組まなければいけない恐れもあります。住宅ローンの返済が続いている時には、毎月の支払いが増えて大きな負担です。

賃貸の家賃は一生続くローンの返済と考えると、それほど気にならなくなります。現に長期のローンを組んで、退職後も払い続けなければならない人が多くいます。ローンの場合は返済額を変えることは基本的にできませんが、賃貸ならば済む場所を変えることで安くすることも可能です。

マイホームを持つことのメリットと比較して、維持するデメリットが大きいと感じる人にとって、賃貸を続けることは当然の判断であり、賃貸でなければ意味がないと言えます。マイホームを持つことが、現在の社会の変化によってそれほど魅力的でなくなったことが原因かもしれません。自分のこれからの生活を考えて、メリットが多い方を選んだ方が幸せに暮らせるかもしれません。